プラチナバンドは、スマホの通信品質に大きく影響する周波数帯です。プラチナバンドは電波が届きにくい場所でも安定した通信が期待できますが、数が限られているため利用できる通信会社が限られています。
この記事では、プラチナバンドとは何か、なぜ注目されているのかなど、プラチナバンドの基本知識をわかりやすく解説します。さらに、プラチナバンドを利用する方法についても紹介します。
ITライターの伊藤浩一さんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:
ITライター 伊藤浩一
月間30万PVを超えるブログを運営。発信力が強みのITライター。ブログ「伊藤浩一のモバイルライフ応援団」主宰。
モバイルユーザーとしてレビューを毎日掲載しながら、日本のスマートフォンシーンの盛り上げを行い、アクセス数は月間30万を超えるブログとなっている。WEBニュースへの寄稿、モバイル関連書籍の執筆など多方面で活動している。
プラチナバンドとは700MHz~900MHzの周波数帯のことで、電波が遠くまで飛びやすい特徴があります。プラチナバンドの電波は障害物を回り込むように伝わるため、屋内や地下などの電波が届きにくい場所でも安定した通信が期待できます。
この周波数帯は貴重な帯域で、過去にはゴールデンバンドとも呼ばれていましたが、現在では貴金属のプラチナに例えてプラチナバンドと呼ばれています。
周波数帯とは電波の周波数の範囲であり、データの通り道となるものです。モバイル回線やWiFiなど、私たちが普段利用しているさまざまな通信は、この周波数帯を利用して行われています。
周波数帯の主な種類と使い道、特徴は以下のとおりです。
| 周波数帯 | 周波数 | 使い道 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 超長波(VLF) | 3kHz〜30kHz | 海底探査・超長波アンテナ | 地面に沿って伝わり、低い山や水中でも伝わる |
| 長波(LF) | 30kHz〜300kHz | 電波時計・船舶や航空機用ビーコン | 直線距離は短いが、障害物を越えやすい |
| 中波(MF) | 300kHz〜3MHz | AMラジオ・アマチュア無線 | 安定した電波が長距離まで届く |
| 短波(HF) | 3MHz〜30MHz | 短波放送・船舶通信・アマチュア無線 | 上空の電離層と地表との反射を繰り返して長距離まで届く |
| 超短波(VHF) | 30MHz〜300MHz | FMラジオ・防災行政無線 | 直進性があるが、障害物に回り込むこともできる |
| 極超短波(UHF) | 300MHz〜3GHz | 携帯電話・地上デジタルTV | 超短波より直進性が強く、多少の障害物には回り込める |
| マイクロ波(SHF) | 3GHz〜30GHz | 衛星放送・無線LAN・レーダー | 直進性が強く、伝えられる情報量が非常に大きい |
| ミリ波(EHF) | 30GHz〜300GHz | 無線アクセス通信・電波天文 | 直進性が強く、伝えられる情報量が非常に大きいが、悪天候の影響を受けやすい |
| サブミリ波 | 300GHz〜3THz | 電波天文 | 光のような性質を持つ |
700MHz~900MHzの周波数帯であるプラチナバンドは、極超短波に属しています。
プラチナバンドと5Gは、周波数帯や特性、目的が異なります。プラチナバンドと5Gの違いは以下のとおりです。
| 種類 | 周波数帯 | 特性 | 目的 |
|---|---|---|---|
| プラチナバンド | 700MHz~900MHz | 障害物に回り込むことができ、広範囲に届きやすい | 電波が届きにくい場所にも安定した電波を届ける |
| 5G | 3GHz以上 | 高速通信で多数同時接続できるが、電波が届く範囲が狭い | 高速通信を実現し、次世代の移動通信システムに利用 |
プラチナバンドは4G LTE通信の通信品質を向上させ、5Gは高い周波数を活かした高速通信を実現させるというように、それぞれ異なる目的があります。
5Gは電波が届く範囲が狭いため、広範囲に電波が届くプラチナバンドでカバーしながら運用することが理想とされています。
プラチナバンドは700MHz~900MHzの周波数帯に属しており、障害物に回り込めるため、スマホの通信品質の向上が期待できます。
周波数帯は総務省が各通信会社に割り当てていますが、かつては早期に事業を始めた通信会社がプラチナバンドを独占していました。
ほかの通信会社はプラチナバンドに新規参入できない状況だったため、ある通信会社が総務省に対して、プラチナバンドの公平な割り当てを訴えました。
総務省はこの訴えを受けて、既存のスマホ利用者への影響を最小限に抑えた形で、その通信会社にプラチナバンドの再割り当てを実施しています。
なお、auのプラチナバンドは700MHzと800MHzが割り当てられており、電波が安定しやすく、少ない基地局で広範囲をカバーできる特徴があります。
このように、電波の特徴や通信会社間の競争が、プラチナバンドが注目される主な理由です。
プラチナバンドのメリットは、障害物を回り込んで電波を届けられることです。低周波数帯に属しているプラチナバンドは波長が長く、建物や山などの障害物を電波が回り込む「回折」という性質があります。
そのため、プラチナバンドは都市部だけでなく、人口が少ないエリアや基地局の設置が難しいエリアでも安定した通信が期待できます。
スマホの電波が届きにくいエリアに住んでいる方は、プラチナバンドを提供している通信会社への乗り換えがおススメです。
伊藤さん
プラチナバンドは、安定して切れない通信回線としてスマホの利用では必須条件となります。通信速度は5Gほどの高速通信は期待できませんが、回線が切れずに利用できるため、安心して利用ができます。
なお、SIMフリースマホの場合、利用できる周波数バンドが限られています。利用する通信会社のプラチナバンドが利用できると回線の安定性が大幅にアップしますので、チェックしましょう。
プラチナバンドには、主に以下のデメリットがあります。
プラチナバンドは主に4G LTEで利用されており、5Gと比べると通信速度が遅い傾向にあります。
プラチナバンドは限られた周波数帯であることから、利用者が多い場所では回線が混雑して通信速度が低下することも考えられます。
プラチナバンドは屋内や地下でもネットに繋がりやすい電波であることから、気になっている方も多いのではないでしょうか。
プラチナバンドを利用するには、プラチナバンドを提供している通信会社と契約して、プラチナバンドに対応したスマホを用意する必要があります。
2024年11月時点で、プラチナバンドが割り当てられている通信会社はau・SoftBank・docomo・楽天モバイルです。これらの通信会社の回線を利用していれば、プラチナバンドを利用できます。
たとえば、UQモバイルはauの回線を利用しているため、プラチナバンドにも対応しています。UQモバイルでプラチナバンドを利用することで、これまで電波が届きにくかった場所でも安定した通信が期待できます。
伊藤さん
スマホで通信が不安定な場合、プラチナバンドを積極的に利用したいものです。その場合、スマホの通信設定画面で、ネットワークモードを「5G/LTE/3G/2G」から「LTE/3G/2G」に変更する方法があります。
この変更で、スマホは5G通信を行わなくなり、通信速度は遅くなりますが、LTE通信を優先して接続しますので、プラチナバンドを活用できる環境となります。
UQモバイルでは、人口カバー率99%を誇るauのプラチナバンド(4G LTE:800MHz帯)が利用できます※1。
auのプラチナバンドは、700MHz帯に20MHz、800MHz帯に30MHzの周波数帯が割り当てられています。
UQモバイルでは、auのプラチナバンドがおトクに使える魅力的なプランをご用意しています。日本全国幅広いエリアで利用できるため、普段電波が繋がりにくいと感じている方は、ぜひこの機会にUQモバイルをチェックしてみて下さい。
伊藤さん
プラチナバンドを利用する場合、UQモバイルはau 4G LTEが利用できます。5G通信が届きにくい環境でも、LTE通信の700MHz帯、800MHz帯のプラチナバンドがカバーしますので、通信圏外を防いで通信することができます。
au 4G LTEは、日本全国の広いエリアをカバーしていますので、通信がつながりにくいと感じているユーザーはUQモバイルを試してみることをおススメします。
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