スマホのLINEアプリで動画を送ろうとしても失敗してしまう時は、LINEアプリの仕様や動画が送れない原因をチェックしてみましょう。
この記事では、LINEアプリで動画が送れない時に考えられる原因と対処法、動画を送る際の注意点を解説します。
IT系を専門にiPhoneや格安SIMなど、モバイル系の著作も多数ある向井領治さんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
						この記事を監修した方:
IT系ライター/エディター 向井領治
数社の勤務を経て1996年よりフリーランスに。単著共著あわせて63冊を執筆するとともに、編集を手がけた書籍も100冊以上。著書には、iPhoneやiPad、格安SIMなど、モバイル系も多数。
個人ではiPhone 16 PlusとPixel 8aを使用。複雑なテクノロジーをユーザーからの目線で解説するよう、つねに心がけています。
					LINEアプリで動画が送れない原因は、動画の時間の長さやファイル形式、スマホ側の設定、通信環境、LINEアプリの問題などが考えられます。
具体的な原因を7つの項目に分けて詳しく紹介します。
LINEアプリで送れる動画に容量の制限はありませんが、長さはiPhone・Androidスマホともに最大5分までです。
ただし、動画の長さが5分を超えた場合でも、自動的にトリミング(5分を超えた部分の切り捨て)と圧縮処理が行われてから送信されます。そのため通常は、元の動画の長さは、送信できないことの原因にはなりません。
場合によっては、「動画のサイズまたは長さが上限を超えているため送信できません」などのメッセージが表示され、動画を送信できないことがあります。その原因として、動画ファイルのサイズが大きすぎたり、撮影時間が長すぎたりするために、トリミングや圧縮などの過程で何らかの問題が起きている可能性が考えられます。
ほかにも、通信環境の悪さやバッテリー残量の少なさによる低電力モードなどの原因が相まって、上記の処理が途中で止まってしまうケースもあるでしょう。
LINE以外のアプリで撮影した動画や、ネットからダウンロードした動画は、ファイル形式が対応していない場合があります。動画には数多くの形式があり、OSやアプリなどによって対応する形式はさまざまです。広く使われているメジャーな形式はありますが、あるアプリで使用したファイル形式が、別のアプリでも必ず使えるとは限りません。
LINEアプリがサポートするファイル形式に関しては、公式資料がありません。すべてのファイル形式がサポートされているとは言い切れないため、録画したアプリで使われていたファイル形式がマイナーであることが動画を送れない原因になっている可能性があります。
また、送れたとしても、ファイル形式によっては相手側で再生できないケースも考えられます。
一方で、「mp4」や「avi」などのメジャーなファイル形式であれば、送れる可能性が高いです。
まずは、送ろうとしている動画のファイル形式を確認してみましょう。
LINEアプリに対して写真ライブラリへのアクセスを許可していない場合は、トークルームの写真マークをタップしても、送りたい動画を選択できません。
この場合、動画を選択しようとすると、写真へのアクセスを促すポップアップが表示されます。
LINEアプリで動画を送りたい場合は、スマホ側の設定でLINEアプリの写真へのアクセスを許可しましょう。
LINEアプリで動画を送っている最中は、相応のサイズがある動画ファイルをアップロードするため、ネットに接続している状態を維持する必要があります。この時、必要な通信速度が出ていない、または通信障害が起きていると、送信に失敗してしまいます。
ご自宅のWiFiをご利用中の場合は、固定回線の種類やルーターの性能などで通信速度が制限されていたり、プロバイダの障害で一時的に通信ができなくなっていたりする可能性も考えられます。
また、スマホのモバイル回線をご利用中の場合は、通信速度制限をかけられている可能性も否定できません。
通信速度制限は一般的に2種類あり、契約している料金プランの月ごとに決められたデータ通信量をオーバーするか、短期間で大量のデータ通信量を消費するとネットワークの混雑回避のために一時的に通信速度制限がかけられます。
前者は月ごとのデータ通信量がリセットされる翌月まで、後者は翌日~数日後など携帯電話会社によって制限時間が異なります。
LINEアプリで動画を送信する際のデータ通信量をふまえると、通信速度制限がかかっていても送れることがほとんどだと考えられますが、電波が届きづらい場所では通信の不安定さが加わり途中で止まってしまうケースもあるでしょう。
LINEアプリでは、動作をスムーズにするために、トーク履歴や画像、動画などのデータを一時的に保存します。これを「キャッシュ」と呼びます。キャッシュが蓄積されると、過去のトーク履歴や画像などの表示が速くなります。
しかし、もしもキャッシュの量が過剰に大きくなるなど、何らかの問題が発生すると、アプリの処理速度が低下したり、動作が不安定になったりする場合があります。
LINEアプリで動画の送信に失敗する原因になる可能性もあるため、注意しましょう。
LINEアプリは頻繁にアップデートが行われ、機能の改善や不具合の修正が加えられています。
古いバージョンのままで使用していると、アプリ内で想定されていない動作が起きやすく、動画の送信や再生などの機能にも支障が出る可能性があります。
動画が送れない原因として、動画や通信環境、LINEアプリ以外に、スマホ本体に問題がある可能性があります。
たとえば、OSの不具合や長時間の使用によるスマホ本体の発熱、メモリ不足による動作の遅延、バックグラウンドでの過剰なアプリ稼働などが原因で、スマホ全体の挙動に何らかの問題が生じると、LINEアプリで動画を送れなくなる場合があります。
また、ストレージの空き容量が限界に近い状態だと処理が不安定になり、動画の送信が途中で止まって、送信できなくなるケースも考えられます。
							向井さん
動画を送るほうが、写真や文章を送るよりも話が早いことはたくさんあります。
スマホなら長めの動画も簡単に撮影できますが、それをLINEで送ろうとして失敗した経験がある方も多いことでしょう。
特に、あらかじめ撮影した動画を送る時は、リアルタイムのビデオ通話とは別の手順や設定が必要であることに注目してください。
					続いて、LINEアプリで動画が送れない時の対処法を順番に解説します。
前章で紹介したとおり、LINEアプリでは5分以上の動画は5分間にトリミングされたうえで圧縮されます。この処理は、一般的には自動的に行われるため、動画の長さに関しては、ほとんどの場合はユーザーが何かをする必要はありません。
しかし、LINEアプリのトリミングや圧縮の過程で何らかの問題が起きていると考えられる場合は、動画の長さをあらかじめ手作業で5分以内にトリミングしておく方法もあります。
動画の時間(長さ)を手作業で調整するには、LINEアプリで動画を撮影した後や送る動画を選択した後に表示される「トリミング」機能を使うことができます。ほかにも、スマホの標準アプリのトリミング機能や、他社製の動画編集アプリに搭載されている機能を利用するとよいでしょう。
写真(フォト)ライブラリにある撮影済みの動画を、iPhone・Androidスマホに標準搭載されているアプリを使ってトリミングを行う方法は、次のとおりです。
「写真」アプリを開く
送りたい動画を開き、「編集」(画面下端にある、スライダーが3本描かれたアイコン)をタップする
画面下部のシークバーの両端(動画のサムネールの端に表示される「〈」と「〉」)をドラッグして、開始と終了のタイミングを変更する
「完了」(画面右上のチェックマークのアイコン)をタップする
トリミングした動画のみを保存する場合は「ビデオを保存」、トリミング前の動画も保存する場合は「ビデオを新規クリップとして保存」をタップする
「Google フォト」アプリを開く
送りたい動画を開き、「編集」アイコンをタップする
シークバーの両端(動画のサムネールの端に表示される「|」)をドラッグして、開始と終了のタイミングを変更する
編集した動画のコピーを保存する場合は、右下の「コピーを保存」をタップする
Androidは機種によって操作方法が異なる可能性があります。詳しくはメーカーの公式サイトで確認しましょう。
動画のファイル形式に問題がありそうな場合は、送りたい動画を「mp4」、「mov」、「avi」、「wmv」などのメジャーな形式に変更してから送信してみましょう。
動画のファイル形式の変更には、動画変換アプリや動画変換ができるWebサイトを利用します。さまざまなサービスがあり、無料かつワンアクションで簡単に変換できるものもあります。
スマホ側の設定では、LINEアプリの写真へのアクセスを許可しましょう。iPhone、Androidスマホのそれぞれの手順は、次のとおりです。
「設定」アプリを開く
「プライバシーとセキュリティ」をタップする
「写真」からLINEアプリを選択し、必要にあわせてアクセス権を「制限付きアクセス」または「フルアクセス」へ変更する
「設定」アプリを開く
「アプリ」をタップする
「XX個のアプリをすべて表示」からLINEアプリを選択する
「権限」「写真と動画」を選択し、必要にあわせてアクセス権を「制限付きでアクセスを許可する」または「常にすべて許可」へ変更する
Androidは機種によって操作方法が異なる可能性があります。詳しくはメーカーの公式サイトで確認しましょう。
モバイルデータ通信が不安定な場所では、LINEアプリで動画の送信がうまくいかない場合があります。特に、建物の奥まった場所や地下などでは電波が弱くなり、通信が途切れがちになるため注意が必要です。
電波が弱いと感じたら、まずは電波状態のよい場所へ移動しましょう。
場所を移動できない、または移動しても改善されない場合は、その場所でWiFiが使えないか調べましょう。WiFiが利用可能な場所であれば、次の手順でWiFi接続に切り替えます。
「設定」アプリを開く
「Wi-Fi」をタップする
「Wi-Fi」をオンにする
接続したいWiFiを選び、接続する(パスワードを尋ねられるなどした場合は、表示に従って入力する)
「設定」アプリを開く
「ネットワークとインターネット」をタップする
「インターネット」をタップする
「Wi-Fi」をオンにする
接続したいWiFiを選び、接続する(パスワードを尋ねられるなどした場合は、表示に従って入力する)
現在、WiFiと接続していて通信が不安定な場合は、次の手順で機内モードのオン・オフを切り替えてみましょう。
画面の右上隅から下へ向かってスワイプする(ホームボタンを搭載したiPhoneでは、画面の下端から上へ向かってスワイプする)
飛行機のマークをタップしてオンにする
もう一度タップしてオフにする
画面上部から下に向かってスワイプする
もう一度、下にスワイプする
「機内モード」をタップしてオンにする
もう一度タップしてオフにする
Androidは機種によって操作方法が異なる可能性があります。詳しくはメーカーの公式サイトで確認しましょう。
LINEアプリは、トーク履歴の画像や動画、スタンプなどを一時的に保存するキャッシュが過度に蓄積されるなどして、動作が不安定になる場合があります。
LINEアプリで動画を送れない場合は、下記の手順でキャッシュを削除してみましょう。
「LINE」アプリを開く
「ホーム」をタップする
「設定(歯車のアイコン)」をタップする
「トーク」をタップする
「データの削除」をタップする
キャッシュの「削除」をタップする
確認の画面で「削除」をタップする
上記の手順により、LINEアプリ全体で蓄積されたキャッシュを削除できます。特定のトークルームのキャッシュだけを削除したい場合は、手順6.で「トークごとにデータを削除」をタップして、トークルームごとに操作しましょう。
なお、キャッシュはあくまでも一時的に使用するデータですので、キャッシュを削除しても、トークや写真などの内容には影響しません。
アプリのアップデートには、既存の不具合の修正なども含まれています。上記までの対処法で動画が送れない時は、LINEアプリの最新バージョンが提供されていないかチェックしてみましょう。
iPhone、Androidスマホで、LINEアプリの最新バージョンを手動でチェック・更新する方法は、次のとおりです。
「App Store」アプリを開く
「LINE」を検索する
「アップデート」ボタンがある場合はタップする
「Playストア」アプリを開く
「LINE」を検索する
「更新」ボタンがある場合はタップする
アプリのアップデートを行うと、新しく追加された機能などをいち早く試せます。今回のようなトラブルが起きていない場合も、アプリは常に最新バージョンにアップデートしておくと良いでしょう。
なお、Androidは機種によって操作方法が異なる可能性があります。詳しくはメーカーの公式サイトで確認しましょう。
スマホを再起動すると、スマホ本体で発生している一時的な問題が改善される場合があるため、LINEアプリで動画が送れない問題が解決する可能性があります。そのため、下記の手順でスマホを再起動してみましょう。
片方の音量調節ボタンとサイドボタンを長押しする
電源オフスライダが表示されたら指を放す
電源オフスライダをドラッグする
スマホの電源が切れるまで待つ
サイドボタンをAppleロゴが表示されるまで長押しし、ロック画面が表示されるまで待つ
電源ボタンと音量大ボタンを数秒間長押しする
画面に再起動アイコンが表示されたらタップする
スマホが再起動し、ロック画面が表示されるまで待つ
なお、実際の再起動の手順はスマホの機種によって異なる場合があるため、取扱説明書やメーカーの公式サイトを確認しましょう。
							向井さん
対処法には時間がかかるものや難しいものもありますが、ぜひひとつずつ挑戦してみてください。スマホの軽い問題は再起動で直ることが多いです。
長く使っているとキャッシュは問題になりがちなので、たまには掃除してあげましょう。もしも普段のビデオ通話にも引っかかる感じがあれば、回線速度も調べてみましょう。
ご自宅のWiFiが快適に利用できない場合は、回線の通信速度が遅かったり、プロバイダに通信障害が発生していたりするケースがあります。そのような問題が頻繁に発生する場合は、料金プランの変更や回線事業者・プロバイダの見直しがおススメです。
ただし、ルーター・LANケーブルの性能やルーターとスマホの位置関係が原因で、通信速度が低下している可能性もあります。原因がどこにあるのかを突き止めてから対処しましょう。
						また、モバイル回線で通信速度制限がかかる場合は、2つの対処法があります。
1つ目は、現在よりもデータ通信量が多い料金プランや、データ通信量の上限がない料金プランへ変更する方法です。
2つ目は、ご自宅に高速かつ大容量のWiFi環境を導入する方法です。「UQ WiMAX」のように月ごとのデータ使用量に制限が設けられていない★ホームルーターやモバイルルーターを選べば、開通工事も必要なく、WiFiに接続している間は月ごとのデータ通信量を気にせずにご利用になれます。
LINEアプリで動画が送れない時は、動画の長さやファイル形式、スマホの設定などを確認してみましょう。
上記以外にも、回線が問題で動画を送れない可能性があります。回線が原因だと考えられる場合は、「UQ WiMAX」をぜひ検討してみてください。
「UQ WiMAX」のホームルーターやモバイルルーターは、スマホのモバイル回線のように、月ごとのデータ通信量をオーバーして通信速度制限がかかることはありません※1。
						また、固定回線で必須となる開通工事やプロバイダ契約が不要であることもメリットです。お申し込みから数日で利用を開始できるため、ご自宅に簡単にWiFi環境を構築したい方にもおススメです。
UQ WiMAX対応機種には2つのモデルがあります。
「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」は、重量約198gと軽量ながらも、下り最大3.5Gbps※2・上り最大速度286Mbps※2の高速通信を実現したモバイルルーターです。本製品のWiFiは最大48台まで同時接続できるため、外出先や出張先でもストレスなく快適に通信が行えます。
さらに、ドッキングステーションと組み合わせれば、自宅で据え置き型のルーターとしても利用可能です。
「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」は、下り最大受信速度4.2Gbps※2・上り最大速度286Mbps※2を誇る高性能なホームルーターで、有線LANポートを2つ備え、自宅でのテレワークや複数人での同時接続にも対応できます。
本製品のWiFi接続は最大32台まで可能で、家族全員のスマホやパソコンを1台でカバーできるパワフルさが魅力です。
ぜひ「UQ WiMAX」で、快適な通信環境を体験してみてください。
| 項目 | Speed Wi-Fi DOCK 5G 01 | Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | 
|---|---|---|
| 通信規格 | 5G※3(sub6/NR化) 4G LTE WiMAX 2+  | 
									5G※3(sub6/NR化) 4G LTE WiMAX 2+  | 
								
| 最大通信速度 受信最大/送信最大(Mbps)※4  | 
									3.5Gbps/286Mbps※2 | 4.2Gbps/286Mbps※2 | 
| WiFi規格 | 2.4GHz:IEEE802.11b/g/n/ax 5GHz:IEEE802.11a/n/ac/ax  | 
									2.4GHz:IEEE802.11b/g/n/ax 5GHz:IEEE802.11a/n/ac/ax  | 
								
| サイズ | 約W140×H72×D15.4mm | 約W100×H207×D100mm | 
| 重量 | 約198g | 約635g | 
| 最大接続可能数 | WiFi:48台 有線LAN or USB:1台  | 
									WiFi:32台 有線LAN:2台  | 
								
Speed Wi-Fi DOCK 5G 01

Speed Wi-Fi HOME 5G L13

							向井さん
高速かつ安定したインターネット回線があれば、LINEでたくさんの動画を送受信しても余裕がありますし、リアルタイムのビデオ通話も快適に使えます。
UQ WiMAXはauの電波を使い5Gにも対応。スマホのギガの残りを気にする必要もなくなります。ただし、WiFiはPCやゲーム機などでも使うので、ルーターの最大接続可能台数にも注意してください。