Wi-Fiの調子が悪いのはなぜ？原因や対処法7つをまとめて解説

Wi-Fiの調子が悪い時に考えられる原因

WiFiの調子が悪い時に考えられる原因を知っておくと、対処する時に役立ちます。順番に確認しましょう。

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   Wi-Fiルーターの設置場所に問題がある

   WiFiの電波は障害物に弱いので、WiFiルーターの設置場所に問題があるとWiFiの調子が悪くなることがあります。

   特に、WiFiの電波は、金属や水、コンクリートなどの材質を通過する時に弱くなりやすい性質があります。

   そのため、水槽の近くや金属ラック、本に囲まれた書棚のなかなどにWiFiルーターを設置すると、電波が伝わりにくくなる可能性があるので注意が必要です。

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   Wi-Fiルーターに接続している端末が多すぎる

   WiFiルーターに同時に接続できる台数は機種によって決まっており、一度に多くの端末を接続していると、通信速度が遅くなる場合があります。特に、スマホやパソコンなど、ご家族で多くの端末を利用するご家庭で起こりやすい問題です。

   近年はスマート家電が普及しつつあり、2023年には、世界で稼働しているスマート家電やIoT化された電子機器などのコンシューマー向けデバイスの台数が105.4億台^※1に達しています。

   スマホやパソコンだけでなく、エアコンや冷蔵庫、ロボット掃除機など多くの端末をWiFiに接続していると、WiFiがつながりにくくなることがあるので、注意しましょう。

   • ※1参考「令和5年 情報通信白書」（総務省）
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   電波干渉が起こっている

   電波干渉は、同じ周波数帯の電波が飛び交い、互いに干渉し合って起こる現象です。WiFiから出ている電波の周波数帯には2.4GHz帯と5GHz帯がありますが、このうち2.4GHz帯は、電子レンジやテレビと同じ周波数帯を使っています。

   そのため、WiFiルーターを電子レンジやテレビの近くに置いてしまうと電波干渉が起こり、WiFiの調子が悪くなる原因となり得ます。

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   回線が混雑している

   ネットの通信速度は、インターネット回線の混雑状況により影響を受けます。

   たとえば、あまりネットが使われていない早朝は通信速度が速い傾向にありますが、一方で、多くの方が家でネットを利用する夜間帯などは遅くなりやすい傾向にあります^※2。

   • ※2参考「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算（2022年5月分）」（総務省）
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   Wi-Fiルーターや接続端末が不具合を起こしている

   WiFiルーターの一時的な不具合や故障も、WiFiの調子が悪くなる原因のひとつとして考えられます。

   たとえば、WiFiルーターを長時間稼働させていた場合、熱がこもって不具合が起こることがあります。

   また、スマホやパソコンなど、接続している端末に不具合がある場合も、WiFiとの接続が悪くなることがあります。

Wi-Fiの調子が悪い時の対処法7選

WiFiの調子が悪い時は、下記のような対処法を行ってみましょう。

思い当たる原因がすでに見つかっている場合は、それぞれの原因に対応した対処法を優先して行うことをおススメします。

• 1

  Wi-Fiルーターや接続端末を再起動する

  WiFiの調子が悪い時は、まず各機器の再起動を試してみましょう。

  WiFiルーターやスマホ・パソコンの再起動をするだけでも、機器の一時的な不具合や不安定さが解消され、状況が改善する可能性があります。

  テレビをWiFiと接続して利用している場合は、テレビとWiFiルーターを接続している機器の再起動も行ってみましょう。

  なお、WiFiルーターとONUやモデムをつなぐケーブル、あるいはルーターとコンセントをつなぐケーブルが正しく挿入されていないケースもあります。WiFiルーターを再起動する際は、ルーターと他の機器をつなぐケーブルも確認しましょう。

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• 2

  Wi-Fiルーターの設置場所を変える

  WiFiの電波は本体から球状に飛び、障害物の影響を受けます。WiFiの調子が悪い時は、下記のポイントを意識して設置場所を変更しましょう。

  • 床から高さ1～2m程度の場所に置く
  • 可能な限り家の中央に置く
  • 部屋の隅に置かない
  • 壁や家具などの障害物を避ける
  • 水槽のそばやキッチンなど水回りは避ける
  • 電子レンジやテレビなどの近くを避ける
  • 金属製の棚や書棚の奥などは避ける

  このように、電波の性質に合わせてWiFiルーターの設置場所を変更すると、WiFiの電波が届きやすくなり、不具合が改善される場合があります。

  なお、ホームルーターやモバイルルーターなど、固定回線ではなく基地局からのモバイル回線を利用しているWiFiルーターの場合は、窓際の見晴らしの良い場所がおススメです。

  基地局からの電波を受信しやすくなり、WiFiでの通信が改善される場合があります。

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  Wi-Fiルーターの設置数を減らす

  WiFiルーターに接続している端末の台数が多い場合は、接続台数を減らすと、WiFiの状況が改善する場合があります。スマホやパソコンだけでなく、スマート家電やゲーム機など、WiFiに接続している端末が多い家庭は特に注意しましょう。

  また、WiFiルーターは機種によって同時に接続できる台数が決まっています。所持しているルーターの同時接続台数を確認し、それよりも多くならないようにしましょう。

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  Wi-Fiの周波数帯を5GHz帯に変える

  「電子レンジを使っているとWiFiの調子が悪くなる」「テレビを見ているとWiFiが途切れる」などの状況が度々確認される場合には、WiFiの接続チャネルを2.4GHz帯から5GHz帯に変更するのがおススメです。

  5GHz帯は一般的にWiFiでのみ使用されている周波数帯であるため、電波干渉の影響を軽減できます。

  なお、2.4GHz帯と5GHz帯の電波の主な特徴は下記のとおりです。

  周波数帯	特徴
  5GHz帯	電波干渉が起こりにくく、通信が安定しやすい 壁や天井、家具などの障害物の影響を受けやすい 通信距離が長くなると通信が不安定になりやすい
  2.4GHz帯	5GHz帯よりも遠くまで電波が届きやすい 電波干渉の影響を受けやすい

  「WiFiルーターとの距離が遠い」「WiFiルーターと違う部屋でつないでいる（ルーターとの間に天井や壁がある）」などの場合は、2.4GHz帯のほうがつながりやすいケースもあります。

  WiFiの調子が悪い時は、状況に合わせて5GHz帯と2.4GHz帯を使い分けると良いでしょう。

• 5

  回線が混雑する時間帯を避ける

  夜の時間帯や休日などはインターネット回線が混雑しやすい傾向があるので、WiFiでの通信に遅さを感じる場合があります。

  特に、映画やスポーツの試合など、大容量のコンテンツをダウンロードして楽しみたい場合は、回線が混雑する時間帯を避けてダウンロードするのがおススメです。

• 6

  Wi-Fiルーターや端末の買い替えを検討する

  紹介した対処法をすべて試しても状況が改善しない場合は、WiFiルーターや端末（iPhoneやAndroid、パソコンなど）の不具合、利用している回線自体の問題などが考えられます。

  メーカーに問い合わせてみるか、WiFiルーターや端末の買い替えを検討してみましょう。

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  契約先に問い合わせてサポートを受ける

  WiFiの調子が悪い時は、契約している回線事業者やプロバイダに問い合わせて、サポートを受けるのも有効な手段です。

  多くの回線事業者やプロバイダでは、利用中に問題が起こった場合の相談窓口を設置しています。事業者により、電話やチャット、問い合わせフォームなど窓口が異なるため、契約先の相談窓口を確認して問い合わせましょう。

  通信障害やメンテナンスの有無なども確認できるため、いくつかの対処法を試してもWiFiの調子が悪い状態が続く場合は、契約先に問い合わせると良いでしょう。